滋賀では、この1ヶ月だけで10円近く上がってます。
さて、我々が取り扱う仏壇・仏具の価格は、ガソリンほど頻繁な値動きはありませんが、年次ベースでは約10年に渡って上昇を続けています。
新たに仏壇を購入しようと検討されるお客様は、最初のアプローチから商談が数年がかりになることもあり、営業上のブラ ンクが長期間あるとその間に価格が上がってしまい、商談を進めるのに障害となる場合もあります。
仏壇の価格を構成する要素は多数ありますが、大きく2種類に分類できます。
そのうちの1つが「材料」です。
工程別に挙げると次のような「材料」があります。
1.杉・桧・紅松・栓または欅などの無垢材
2.4mm厚、または6mm厚の桧合板やシナ合板、あるいは木目をプリントした合板など
3.漆、またはカシューやウレタンなどの塗料
4.金箔や金粉、蒔絵で使われる銀・錫など
5.錺金具の地金である銅または真鍮、その上に施される金メッキや焼付け漆、それらを打ち付ける金メッキ付のステンレス釘など
材料の価格は市場の相場によって上下します。
この中で大きな影響を与えているのが「金」です。
金地金の相場は金箔・金粉の価格へほぼダイレクトに反映されます。
産地によりますが、彦根の場合金箔と金粉は仏壇店が仕入れ、金箔押しの職人さんに箔押しして欲しいものと一緒に持ち込む形のため、仏壇店は市場の動きを参考にしながら金箔・金粉を仕入れるタイミングを見極めています。
「金仏壇」と呼ばれるだけあって、金箔・金粉の価格が仏壇本体の価格に大きな影響を与えることは自然な事ですが、金相場の影響を受ける価格は金箔・金粉だけでなく金具などのメッキや、金を用いる多くの仏具の仕入れ価格にも及びます。
金地金の相場は2000年には1グラムあたり千円を割る時もありましたが、今日は4,639円と、4倍以上です。
仏壇価格に占める金製品の占有率は2割近くあるため、この分だけで仏壇価格はかなり上昇することになります。
彦根では金箔と金粉以外で価格の高い材料は大抵、職人さんなど外部の取引先が在庫を持っています。カシュー塗料やメッキのように、中には価格転嫁されやすいものもありますが、仏壇の価格を構成する要素の中では金箔と金粉程の影響力はありません。
ただ、メッキ付きの金具については銅とメッキ用の金の両方の価格が上がっているため、数年間のスパンでは軽視できないくらいに値上がりしていると言えます。
デフレの中、金の相場が上がっているので…という説明がお客様に通じるものなのかどうかは正直微妙です。必需品であるガソリンと、購入する機会がたいてい一生に一度あるかどうかである仏壇との間の隔たりはあまりに大きく感じられます。















